2009年12月10日

驚異のマラソン上達法

気温50度の灼熱の大地サハラ砂漠を245キロ走った世界で最も過酷なサハラマラソン

標高3500mで空気が薄く、世界で最も乾燥したチリ・アタカマ砂漠を250キロ走ったアタカマ・クロッシング


これらの体験から学んだことを講演活動を通じて、たくさんのみなさまにお伝えしています。


そこで、今回は過酷な砂漠マラソンを通じて身につけたマラソンテクニックをお伝えするために、


  驚異のマラソン上達法


を作りました!

↓画像をクリックしてください
book_zyotatsu.JPG

販売ページになっていますが、マラソンの走り方ノウハウをたくさん記載していますので、役に立つ情報満載です!


ぜひぜひ見てみてくださいね!
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 23:47| Comment(30) | プレスリリース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

サハラマラソン写真展開催!

さてさて、このたび、サハラマラソンやアタカママラソンで撮りためてきた
写真を多くの人に見て欲しいと思い、写真展をすることにしました!

写真展によかったら遊びにきてね!

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「サハラマラソン写真展」を8月17日(月)から8月29日(土)まで、

六本木にあるギャラリーバー「D's」にて開催しています!
http://www.gallery-ds.com/frame.html


灼熱地獄のサハラ砂漠と、標高3000mを超え最も乾燥した大地のアタカマ砂漠。



この2つの砂漠で行われた

7日間で250kmの世界でも有数の過酷なマラソン大会に参加し、

さまざまなトラブルに遭いながらも自らが走りながら撮った写真です。




マラソンのコースは車でもいけない大砂丘地帯や塩湖など。

大会のカメラマンではけして撮ることのできない、まさに選手の視点で撮影したもので、

こんなところを走るのかと驚くばかりの信じられない写真を収めています!




世界で最も過酷なマラソンにはどのような魅力があるのか、

また参加している選手たちは

どのような表情をしているのかなどお伝えします。



ギャラリーバー「D's」は昼間はカフェ、夜はカジュアルなバーと、

2つの雰囲気を演出し、お店の壁が展示スペースになりますので、

ひとつひとつじっくり見るもよし、お茶やお酒を飲みながらゆったりと見るもよし。



場所は六本木の人通りから外れたところにあり、

時間がたつのを忘れるほど居心地が良いところです。


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「赤坂剛史サハラマラソン写真展」
期間:8月17日(月)から8月29日(土)まで
入場無料
場所:六本木ギャラリーバー「D's」
   港区六本木7−21−7 ウエスタ六本木ビル1F
   電話 03−3403−1388六本木D's 
URL:http://www.gallery-ds.com/frame.html
カフェ営業時間:11:00〜18:00(火曜休)
バー営業時間:19:00〜26:00(日祝休)
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posted by たけたけ@砂漠ランナー at 21:59| Comment(0) | 写真展開催 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

B感動のさよならパーティー

ゴールしたあとの楽しみは何と言ってもシャワーだ!

7日間、風呂も入らず、汗とほこりまみれになった身体だ。

十分にケアしてあげなきゃ!


丈夫にここまでこれて本当にありがとう!


レース前日に泊まったホテルに戻ると、スタッフが覚えていてくれて祝福してくれた。ストックが飛行機で見つからなくて、いろいろ調整してもらったもんな。

このストックがなければレースはさらに過酷になっただろうな。

ロビーには同じテントのスペイン人3人がいた。

ゴールで会えなかったのが心残りだったのだ。

向こうもこっちに気がつき、おれとの再会を喜んでくれた。


彼らは女性を同伴していて、それぞれ紹介してくれた。

自分の大切な女性を紹介してくれるって、とてもうれしいことだ。


風呂に入ったあと、ゆっくりするためにホテルのプールサイドに行くと、スペイン人3人がジャグジーに入っていた。

本当に仲良しだ!

彼らもおれに気がつき、笑顔で声をかけあった。


そして、いよいよ。パーティーだ。


パーティーではみんなきれいな格好をして、自分のパートナーやお子さんを連れている選手もいた。


チリ人と同じテーブルに座り、陽気に語らい、チリワインは最高だと聞かせてくれながら、ワインを飲み干した。


テント仲間とも酌み交わしたい。

そう思っていると、スペイン人3人が呼び寄せてくれて輪の中に入った。フィアンセを紹介してくれたり、奥さんを紹介してくれたり、彼女を連れてくるっていいなと思った。

奥にメキシコ人女性のイザベルがいた。
だんなさんと高校生のお子さんと一緒だった。

とてもやさしそうな旦那さんだ。
旦那さんから握手を求めてきて、彼女がお世話になった、ありがとうと
言ってきた。

家族でパーティーに出るのも幸せだな。


表彰式をしたあと、レース中の写真や映像を大型スクリーンで見た。

本当にあそこを走ってきたのだろうか。

あれは別人なのでは?

と思うほどだった。

パーティーがあまりに楽しかったので、また参加したいと思った。


世界で最も乾燥した砂漠でのアタカマ砂漠マラソンで、最高に素敵な仲間と出会い、最高の感動を味わうことができました。


本当にありがとうございました!
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 09:40| Comment(1) | レース7日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

A感動のゴール!

最終ステージをスタートすると、オーバーナイトステージで通ってきた道を戻るコースだった。

来た道を振り返るって、本当に感慨深い。


途中登山道に入り、山を越えると視界がひらけた。

平地が見える。そしてその先にはオアシスの町が見える。

あそこがはじめに集合したサンペドロ・デ・アタカマの町だ。

あの町の中にゴールがある。


いよいよだ。

走っていると、ゆっくり歩いている選手に会った。

この選手はオーバーナイトのときの最終ランナーだ。

がんばれ!って後ろから軽く肩に手をやると、

痛そうな表情ながらも微笑み返してくれた。


いよいよ平地に出た。これをすぎれば町中だ。

この景色ともお別れだ。しっかり脳裏に焼き付けておこう。


そうだ。あの町に入ってしまったらお土産の砂が回収できないので、町に入る前に砂を回収しよう。

そう思いながら走った。


町に入ると、どのあたりが検討がつかなかった。

まだまだはずれなので、一歩一歩感触を味わいながら走ろう!


大きな寄せ書きの日の丸をストックにくくりつけ、肩にのせた。

そういえば、先に出発したオリ・ワタル・ゲンはどのあたりだろ?


そう思っていると、オリとワタルが歩いているのが見えた!


お〜!!

二人とも元気そうだ。

この二人と一緒にゴールしよう!

そう決めた。

時間などどうでもいい。

順位などどうでもいい。

ただ一緒に走ってきた仲間と最後にゴールしたい。

スタート前にいろいろ荷物の準備したり、想いを語り合った仲間。

彼らのおかげでおれもここまでこれた。

本当に感謝だ。


町の中にだいぶ入ってくると、見た景色が出てきた。

この場所はご飯を食べに歩いた道だ。


ゴールはいったいどこなんだ?

あとはそんな思いしかなかった。


町には観光客がたくさんいて、めずらしそうにおれたちを見ていたり、写真を撮ってくれた。

コースはホテルまでまっすぐか?と思えた道で右折するほうにピンクフラッグがあったので3人で曲がると、ついに遠くにゴールゲートが現れた。

3人の表情が一気にゆるんだ。

沿道にいる地元のおじちゃん、おばちゃんが笑顔で手を振ってくれる。


日の丸を振って、大勢の声援にこたえた。

そして、3人並んで手を高々とあげてゴール!

完走メダルをかけてもらい、握手し、はぐした。

本当にうれしかった。

仲間とゴールできたこともあるし、見慣れたスタッフたちが笑顔で喜んでくれている。また走ってきた選手たちも同じように喜んでくれている。

ひとりひとりと握手とハグを繰り返した。

本当にありがとう!

アタカマ砂漠マラソン(アタカマクロッシング)は最高のレースだった!

すべてに感謝だ!

記録:52時間9分43秒
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 09:25| Comment(0) | レース7日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月26日

A世界でもっともおいしいケーキ!

昼寝をしたり、洗濯をしたり、のんびりとした戦士の休息。


もうすぐ夕方というときに、テント村の中央に選手は集まるようにアナウンスがあった。

集まっていくと、ここまでのトップ選手の発表をしたあと、

次の日のスタートについて説明があった。

スタートは3つのグループにわけてスタートするとのこと。

遅いグループから先にスタートし1時間ごとに順番にスタートだ。

いよいよ。最終日を残すのみだな。


と思っていたところ、なんとケーキのサプライズ!!

大きなケーキがふたつ運び込まれた。

今月の誕生日の選手が呼ばれて、ハッピィバースデーの歌をみんなで歌い、そして紙のお皿が用意され、みんなケーキを食べまくった。

とてもおいしくて、余っていたので、おかわりをもらった。

いや〜、うまい!

posted by たけたけ@砂漠ランナー at 23:08| Comment(0) | レース6日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

@ラストランスタート!

4月4日 レース7日目 第6ステージ 15キロ

ついに最終日がやってきた。

キャンプサイトの雰囲気はとても明るい。

それもそのはず。

今日が最後のステージだ。

残り15キロなので、歩いたって今日中に完走できる。

いやもう完走を確信しているのだ。

ここまできた自信もある。

一緒にこれた仲間もいる。


朝のブリーフィングではみんな笑顔でいい顔をしてた。

大勢のスタッフたちも、本当に喜んでくれている。

おのおのが写真を撮りあった。

スタート時間は3つのグループに分かれ、1時間ごとにスタート。

なおかつスタート時間は遅めだ。

おれは10時スタートで2組目のスタートだ。

いつもと違って、なごやかだ。


昨日リタイヤして大泣きしたと言われる同じテントのメキシコ人女性イザベルも今日は走るとのこと。

いつもの元気を見せている。

リタイヤした選手もドクターの許可があれば走ることができるのがまたすばらしい大会だ。


いくらリタイヤしたとはいえ、やはり最終日にゴールテープを切りたいものだ。


オリ、ワタル、ゲンの3人は最初のグループでスタートだ。

スタート地点までほかの選手たちも見送りに集まっていた。


みんなが仲間を応援し、一緒にゴールしようと握手しあう光景が本当にあったかい。本当に気持ちがいい笑顔している。

それぞれがそれぞれの最終日を迎え、感慨深いものを感じているに違いない。


スタート地点でも写真を撮り合い、最終ステージの第一組がスタートした。

ちょっとみんな飛ばしすぎなんじゃないの?

って思うくらい全力だった。

先頭はイザベルじゃないか!

その元気な走りに同じテント仲間と一緒に喜んだ。


さて、おれも準備をするとするか。


テントに戻り、足のまめを確認しつつ、まめと爪の保護のために丁寧にテーピングを貼った。この作業も今日で終わりだ。

はやい選手ほど、初日から足の対策を入念にしていたな。

日の丸に寄せ書きしたもらった全員のメッセージをひとつずつ読んだ。

こんなに大勢の人が応援してくれたんだな。

またこの寄せ書きを集めてくれて本当にありがとう。

みんなと一緒に走ってきたんだな。

みんなのおかげでここまでこれたんだな。

おれって幸せものだな。


感謝の言葉しか浮かばなかった。


小さい旗をバックパックにとりつけた。

大きな旗はゴール前からストックにつけて振り回すように、取り出しやすい場所にしまった。


よし!いよいよスタートするぞ!

いつもの準備運動も終え、スタート地点に移動だ。

このテント生活ともお別れだ。

スタート地点では、仲良くなった陽気なチリ人や同じテントのスペイン人たち、早起きして仲良くなった地元チリ人スタッフたちと写真を撮りあった。


すると、スペイン人のひとりがおれの旗を見て、これはいい旗だと言ってくれて、広げて写真を一緒に撮ってくれた。

仲間が誉められたようで、とても誇らしく思えた。

字が読めなくても伝わるんだな。


スタートの合図とともに、みんな軽やかにスタートした。

ちょっとみんな飛ばしすぎなんじゃないの?

そう思うくらいだった。
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 23:03| Comment(0) | レース7日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

@感動の涙

アタカマクロッシングのオーバーナイトステージをゴールしたとき、
目の前にはゲンが待っていた。

おれのゴールを祝福してくれた。

聞けば、CP1でリタイヤしたとのこと。

一緒に参加したワタルがゴールするまでは寝ないで待つとのこと。


おれはテントで休みたかったので、ゲンとスタッフに荷物をテントまで運んでもらった。


テントにはスペイン人4人とアメリカ人女性1名が先に寝袋で休んでいた。


バックパックから寝袋を出し、着替えてぐったりと寝付いた。


たくさん寝たように思ったが、あたりはまだ暗い。


時間は4時すぎ。


結構冷え込むこともあり、目が覚めてしまった。


外を見ると火が燃えていて、まわりに選手がいるので、おれも暖をとるためにいくことに。

やはり寒くて眠れない選手たちだった。


暖をとりつつ、ぽつぽつと選手がゴールに飛び込んできていた。

そのたびに拍手をし、労をねぎらって握手をした。向こうからも気持ちよい笑顔が返ってきた。


本当によくやった!おめでとう!!


まわりが明るくなってきたので、ご飯でもするかな。


そうすると、ゲンがテントから出てきた。

彼もまた疲れていたのでテントで休んでいたとのこと。


それじゃあ、ワタルを迎えにいこう!きっとオリも一緒に違いない!


ゲンと二人で足を引きずりながら、来た道を戻ってみることにした。


明るくなった景色は、夜とはまったく異なり、とても新鮮だった。


こんな道を走ってきたとは。。。。。


自然の織り成す岩の芸術だった。


歩きながらゲンがリタイヤに至った経緯や心の変化を教えてもらった。

「あきらめなければ、足をとめければゴールできる」

とスタート前に語った俺の言葉が支えになっていたと聞いて、とてもうれしかった。

しかし、リタイヤさせてしまう前にもっといいアドバイスができていたらと悔やんだ。

こんなに熱くていい仲間と一緒にゴールしたかった。


彼がリタイヤする前のCP1の途中で、突然目の前を走っていた女子選手が倒れたそうだ。完全に意識を失っていたので、彼は自分の水をぜんぶ彼女の頭にかけたそうだ。

後発のトップ選手がち後ろから選手が次々に来て、CP1に言ってきてくれたらしく、すぐにスタッフが来たそうだ。

彼はすでに足首が限界にきていたらしく、CP1に到着後、葛藤の末、ついにリタイヤを選んだそうだ。

悔しくて涙がとまらなかったと言っていた。


倒れていた女性もまた担がれてCP1に来て、そしてリタイヤを選んだ。回収車の中で彼女は大泣きし、車に乗っていた彼やスタッフも一緒になって泣いたそうだ。

彼女は同じテントのイザベルだった。テントではあんなに陽気だった彼女が泣くとは。

リタイヤは泣くほど悔しいんだ。

それだけいろんなものを背負ってここに来てるんだな。


そんな話を教えてもらいつつ、絶壁を降りるときにいたスタッフのエリザベスがいたところまできた。

彼女は選手を待ちつつ、寝袋で寝ていたそうだ。


最終の選手がもうすぐ来るとの情報が入っていたので、ここで待つことに。彼女は通過した選手の時間をゼッケン番号をメモ帳に記録していて、おれも通過時間も見せてくれた。


そうすると、突然、岩陰から選手が現れた!


ワタルとオリがついに現れた。


二人とも元気そうだ!


ゲンがワタルに寄っていって、そして想いを伝え合っていた。

ワタルはゲンがリタイヤしたことを聞いて、自分はゴールしようとかたく誓うとともに、ゲンのことが心配だったのだ。ゲンはワタルだけはゴールして欲しいと祈りつつ、ワタルのことが心配だったのだ。

そんな男の友情を涙を流しながら語っている姿を見ていたら、こっちまで涙が出てきた。


さて、ワタルとオリはまだレース中だ。

聞けばCP5で寝ていたとのこと。


疲労がピークに達していて、さらに寒かったに違いない。


ゴールまで応援しながら行くかな。


と思っていると、すぐ後ろに最終ランナーが来ていた。

彼もまたがんばっている!

脚がいたそうだ。

歯を食いしばりながらも一歩一歩がんばって進んでいる。

彼の横には応援しているスタッフだ。


最終ランナーの後ろでは、ピンクのコース識別フラッグを回収していたのだ。

1本1本フラッグを手でさして、また一本ずつ手で回収しているんだな。

40キロの距離を50mごとにさすと、800本!?


本当にこのスタッフたちには感謝だよな。


こうして、ワタルとオリも見事にゴールした。



レース6日目は休憩だ。


テントに戻って寝よう!
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 22:19| Comment(0) | レース6日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

D真夜中のロッククライミング

手を横に伸ばせば届くほど接近している岩肌をすりぬけるように

コースはどんどん山奥に向かって進んでいる。

山といっても植物は生えておらず、赤茶けた土の山だ。

時間はもうすぐ夜中の12時。月明かりも山の陰にかくれて見えなくなり、ヘッドライトで進む。

すると、コースがない。

岩が崩れ落ちていて先に進めないぞ!


と思って横にライトを照らすと、迂回路だ。


迂回路といっても、本当に足場が悪く、滑り落ちたらかなりやばい。


岩が崩れているところをかきわけたほうが安全なのではと思うほど。


それをすぎると、今度は腰をかげめないと頭がぶつかって通れない洞窟のようなトンネル。大きな岩が崩れてこうなったのかもしれない。


この岩が崩れたら、おれってぺっしゃんこ!?


って思いつつ、中に入ると、やはりこの中にもコース識別のピンクフラッグがさしてある。

本当にスタッフには感謝ですね。


こんな地形を数箇所過ぎると、真っ暗闇に人影だ。


なにか話かけてきたぞ。


スタッフだ!


どうやら、ここは、岩が崩れて足場が悪いのでロッククライミングのように両手両足を使って50mくらい横にトラバースをするらしい。

すでに70キロ近く走ってきて、足がままならなくなってきていて、おまけにバックパックも背負っていて、真夜中。

なかなか最後まで楽しめるコースじゃないか!

持っているストックをバックパックに仕舞うところからだな。

とはいえ、山陰で暗い中、ヘッドライトでストックを仕舞うのも大変なのだが、足が筋肉痛になってきているのでしゃがみこむのも一苦労なのだ。

準備をしたら、スタッフの先導やライトにしたがい、右手の位置、右足の位置、左手の位置、左足の位置と、ライトを照らしながら指示をくれた。もちろん、命綱はない。

まさに断崖絶壁!

高さは3階くらいなのだけど、下には岩がごろごろしていて、滑り落ちたらけがはするだろうな。

トラバースするところには、蛍光ライトが着いているので迷うことはないが、スタッフは最後まで来るわけではなく指示だけだった。


さすがアドベンチャーマラソン!


こういうのは緊張感とともに、やる気がみなぎってくるのだ!


見事に渡り終え、スタッフにありがとうと伝えて、次に進むことに。


バックパックに仕舞ったストックを出して、頭につけたヘッドライトをまぶしくないように首に下げて、いくぞ!


あの難関を過ぎれば、あとはキャンプサイトだな!


と思っていると、またスタッフがあらわれた。


まるでロールプレイングゲームの敵キャラが現れたかのようだ。

さもなくばお化け屋敷さながらの遊園地だな。


よく見ると地面には寝袋で人が寝ているぞ。


お!このスタッフは日本人にやさしくしてくれた女性スタッフのエリザベスさんだ!


向こうも覚えていてくれて、名前を呼んでくれた!

でもその名前はオレのじゃないんだけど。。。。


など楽しく、会話しつつ、ここの説明を受けた。


ここでは5mくらいの崖を降りるらしい。


再びストックを仕舞い、ヘッドライトを頭に付けなおして、いざトライ!

彼女が手本を見せつつ、丁寧に教えてくれた。

そして彼女の後ろにつき、同じ位置に手をつき、足をつき、無事に下りることができた。

もうすぐキャンプサイトだと教えてくれ、ありがとうを言って先に進んだ。


山は下りになっていて、道幅が少しずつ広がってきた。


道はまるで川であったかのように削られ蛇行しているのだけれど、蛍光スティックが50mごとにあって、それを目標に進むと直線で進むことになり、なんどもつまづきかけた。


そしてついに、キャンプサイトのゴールの明かりが見えてきた!!


ついにオーバーナイトステージが終わるんだ。


サハラマラソンのときは、カナダ人の仲間と一緒に手をとってゴールしたなあ。あのときは日の出前で地平線が明るくなった東の空で、雲ひとつない空に、三日月がいつの間にか東の空に昇っていてとても幻想的だったな。


そして遂にアタカマ砂漠マラソン(アタカマクロッシング)のオーバーナイトステージゴール!!


時間は真夜中の1時を過ぎていた。


ゴールでスタッフが待っていて、とても喜んでくれ、握手とハグをした。


そうすると、暗闇から知った顔があらわれた。


なんでまだ走っているはずのゲンがいるの??
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 08:11| Comment(1) | レース5日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

C宝石箱がひっくり返った!

CP5に着いた!

夜になっても元気はスタッフたち。

きらきら輝く笑顔にこちらも元気をたくさんもらえる。

砂漠の静寂を吹き飛ばす発電機の音が岩山の谷間に響き渡っていた。

この山をこえるとキャンプサイトらしい。

距離にしてあと15キロ。


突然、女性スタッフがプレゼントだと言ってチョコレートをくれた。


おお!こんなところでギフトがあるなんて!


おいしそうに食べてたら、とても喜んでくれた。


疲れた身体と冷えた空気の中で、この甘いチョコレートはものすごいエネルギーに変わるのだ!

次は山登りが待っているとのこと。

コースも楽ではないらしい。

意味深な言い方で教えてくれた。


なにがあっても行くしかないし、出発だ!


出発すると、さっそく急な登り坂だ。


山の谷間から星空がとても綺麗だ。

毎日、キャンプサイトで天の川が見えていた。

いや天の川がわからないくらい、満天の星空だ。


この星空を見ながら夜を過ごせるなんて本当に幸せだ。

仲良くなったチリ選手に教えてもらった南十字星もはっきり区別がつくようになった。

坂を登り終えると台地の上のコースになった。

静寂に包まれた岩山の上。植物はない。

そういえば月明かりが出ている。下弦の月だ。


せっかくだからヘッドライトを消してみよう!

すると、月明かりは自分の影をくっきりと浮き出させはじめ、まわりが明るくなって景色が見え始めてきた。

ヘッドランプの明かりは足元を照らすかわりに、まわりの景色を真っ暗にしていたんだな。

明かり消すと、まわりが見えてくるんだな。

足元ばかり見ていては、まわりでおきていることに気がつかなくて、人生もったいないな。


まわりの景色は左右に岩山がそびえていて、おれを迎え入れているようだ。はじめは圧迫感を感じたが、なぜかこの山たちをとてもやさしく感じることができていた。


もし動物が襲ってきたらどうしよ?


なんて考えたが、そんな考えでは不安にはならなかった。

それだけ、不思議な安心感があった。


コースは車が通れる砂利道をはずれた。

足場の悪い、アタカマ名物の塩の大地だ。

塩で地面が塩いので、地面が月明かりを反射させ、さらに明るくなっている。

しかも月明かりが先に行った選手の足跡に影をつけてくれるので、コースがはっきりわかる。ヘッドライトでは明るすぎて足跡に影も出来ずにわからなかったのにだ。


コースは砂地に入り、さらに登山が待っていた。

こんな夜中に、この急激な登山をするとは、主催者も素敵なコースを設定することで。
観光では絶対に経験できないよな、本当に。ありがたいよ、まじで。


さらに登ってさえぎるものが減ってきた山の上。

ふと後ろに輝く月を見ようと振り返ってみると、驚いた。

地面がきらきら輝いているのだ。

まるで宝石箱をひっくり返したようだ。

なんだ、これは??

言うなれば天空の城ラピュタに出てくる飛行石ではないか!

そうか!

地面にある塩の結晶が月明かりに反射して、きらきらと輝いているんだな。

それにしてもなんて幻想的な景色なんだ。

満天の星空と月明かりときらきら輝く大地が真夜中のパーティーに招待してくれたのか。


こんなタイミングでここを通過できたことに感謝だ。


どのくらい立っただろうか?

時間にすればわずかだろうが、長い時間と思えるくらいゴールへ向かうことを忘れて立ち止まっている自分に気がついた。


「生かしてもらってありがとう」


そして、そんな風に思わず言葉が出てきました。


こんなすばらしい景色の先にはキャンプサイトに違いない!


そう思っていると、さらに岩が崩れたような険しい山道に誘導されていった。

posted by たけたけ@砂漠ランナー at 00:21| Comment(0) | レース5日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

B待ちに待った夜が来た!

CP3まで路面状況が激しかったので、ここで休みとしっかりとろう!

スタッフと写真を撮りあった。

スタッフには本当に感謝だ。

いつも笑顔で話しかけてくれるし、霧吹きで顔面を吹きかけてくれて、
これがものすごく気持ちがいい!


このままでは足に根っこが生えてきてしまうので、そろそろ出発!

CP3を出ると、CP4までは平坦な道という情報をもとに進む。

ここはもともと川のようで、干上がったような地形だ。


もしかしたら雨が降ったらこうなるのか??

でも、ここは世界で最も乾燥した砂漠だ。


コースは蛇行する川の跡をトレースするようだ。

だが、油断は禁物!


ピンクのフラッグだけが頼りだ!


川の跡は茶色の大地。ピンクのフラッグと色が近いのでわかりにくい。


と思ったらフラッグが倒れていたとか、石にリボンが巻いてあるとか。


これじゃあ、真上に行くまでわからんよ〜


ってな押し問答を一人で楽しみつつ、次のフラッグ探しだ。

50m間隔のフラッグを探す。

毎日40キロの距離を走るが、気持ちとしては、50m走をひたすら繰り返しているようだ。


時計を見ると夕方近くだ。


CP4には6時ごろ到着すると予想していたが、ちょっと遅れそうだ。

日没が6時前だから暗くなったころに到着かな。

そうすると、いよいよ夜がやってくるぞ!


夜が楽しみだ!


一年前のサハラマラソンでは夜がとても怖くて怖くて、今の自分がわくわくしているのが信じられない。

あのときは、夜は不安だし、一人ぼっちで道に迷ったらと思うと本当にナイトステージが怖かった。

日没まで本当に楽しめてなかった。

しかし、ドイツ人選手に呼び止められて、

「われわれにはこんなに素晴らしい景色と時間があるんだ。

 なにをそんなに急いでいるんだ!

 もっとゆっくり楽しもうぜ!」


と言われて、怖いと思う気持ちを楽しもうと思うことができたんだよな。

そうしたら肩の荷が下りたかのように楽になって、

夜がとても気持ちよくって、最高の仲間ができて、

一緒にゴールできたものだったな。


そんな経験があったからこそ、アタカマ砂漠マラソン(アタカマクロッシング)のナイトステージがわくわくできるんだな。


そう思いつつ、CP4に到着する前に西の空にすばらしい夕焼けが映えてきた。

本当にすばらしい景色だ。


足をとめて、しばし景色を楽しむ。


日が暮れたらあたりが薄暗くなってきたので、ヘッドライトを準備だ。

暗くなってからでは見つけられないかもしれない。


サハラマラソンのときは、ヘッドライトがすぐに取り出せるように、バックパックの上のほうに入れておりたら、電源が入っていたらしく、いざ使うときには電池が切れていた。

だから今回は電源が入らないようにコッヘルの中に入れ、暗くなる前に取り出す作戦にした。


おっけー!明かりはちゃんと着く!


薄暗くなってきたけど、まだ足元は見えるので、ヘッドライトを頭につけたけど明かりは消したままこのまま進もう!

そうしていると、いよいよCP4に着いた!

CP4では風が強くなっていた。このまま夜は風が強いのか?

気温も急激に下がってきたので、バックパックから防寒着を取り出した。

夕飯を食べていると、ますます冷え込んできたので、防寒着を着込むことにした。

夜はサハラ砂漠以上に気温が下がるんだろうな。

さて、エネルギーもチャージできたし、夜に向けて出発だ!

夜なのでサングラスを仕舞い、メガネをかけることにした。

バックパックの後ろに赤いLEDをぶらさげて点灯させた。これは後ろからくる選手の目印になるのだ。

初日に比べるとだいぶ軽くなったバックパックを背負おうとしたとき、スタッフがそばに近づきサポートしてくれた。

スタッフにお礼を伝え、暗闇に向かうことにした。

ナイトステージではフラッグのところに蛍光ライトがぶら下げられるので、昼間のピンクフラッグよりも認識しやすい。


遠くの山にライトがぽつぽつと着いている。

あれはコースなのか?人が住んでいるのか?電灯か?

移動している明かりは車か?


コースは平坦な道で車も通りそうな砂利道だ。

自分の前方の視界には赤いライトは見えないので、選手はいなさそうだ。


ヘッドライトはおでこに付けると、とても眩しい。

首に引っ掛けるようにしてみた。

まぶしくないし、ライトの位置がさがったので、足元を照らすスペースが伸びたので見やすくなったぞ!


砂漠の夜は静寂だ。

聞こえるのは自分の足音と息づかい。


この道の横にはなにがあるのだろう?昼間ならなにが見えたのだろう?

そう思って明かりを横に向けると、大きな水溜りがあった。

なんなんだ、この水たまりは??

直径10mはあるよな。


先に行った選手はこういう景色を楽しめたに違いなし!

しかし、夜には夜の景色があるのだ!

それを楽しめばいいのさ。


きっとこの状況を楽しみなさいと神様がアレンジしたに違いない!

そう思うとこれから出てくる状況がわくわくだ。


なんて思っていると足場が悪いところがあって、足をくじきそうにもなった。

これもアレンジされたものだ。。。。


肌にあたる空気がひんやりしてきて気温のほうはだいぶ下がってきているけど、防寒着のおかげで気持ちがよい。

この防寒着はモンベルで150gと最軽量のダウンジャケットだ。圧縮すればかさばらないしすぐれもの!

3月の夜に本番を想定してこれを着て走って、そのあたたかさを体験していたので不安はなかった。走っていると逆に汗ばんできたので前チャックを下げての体温調整もいい感じだ。

またずっとし続けた手袋も保温効果にすぐれていていいね。サハラマラソンのときはナイトステージでは手がとても冷たくなったからな。


さて、後ろを振り返ってみると、ヘッドライトらしき明かりがぽつぽつと来た道にある。

選手が来ているんだな。みんな同じ道を同じように進んでいるんだな。

そう思うとうれしくなった。


後ろを振り返ったのは後ろの選手との距離をきずかないで突然接近されると、ものすごく驚くから用心のためでもあった。


そう思いつつ、まだ余裕だと思っていたら、突然自分の影が前方に伸びてきた。

後ろの明かりのほうがパワーがあるみたいで、自分の影で路面状況が見えなくなった。

そうしていると足音が聞こえてきた、よく追い抜いたり追い越されたりしたアメリカ人選手に追い越された。

身長が高いとやはり歩くのもはやい。

あっというまに差がつき、赤いライトだけしか見えなくなった。


きっとこのペースなら12時ごろにキャンプサイトかな。

サハラマラソンのときは朝6時についたから成長してるな。


そう思っていると、前のLEDが右に曲がった。


あれを目指してコースをショートカットできるけど、なにがあるかわからないしな。

水溜りがあって、そこに落ちたら危ないしな。

右のほうに曲がるってことは、あの山を登るのか?

いやいや夜道で山はいかせないだろう。きっと山の下と進むに違いない。


そう思っていると、山がどんどん近づいてきた。

山の上には星空が光り輝いていた。

流れ星が見えないかな〜?

って思ってみていたら、流れた!


思ったことがおきるものだなあ。


そうしていると、遠くから突然車のライトが現れた。

もしかしてあの車は山間から出てきたのか?

とすると、山の中にコースがあるのかもしれない。


まじで!


谷間に入ると前方に、ライトで輝くCP5が見えてきた!
posted by たけたけ@砂漠ランナー at 22:54| Comment(0) | レース5日目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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